秋の恵みの雨

今日のセドナは朝から雨。

夕べは、どど~~んと家も揺れるくらいの振動があるくらい

ものすごい雷が落ちました。

その雷様がもたらしてくれた恵みの秋雨。

モンスーンの時期は、午後になると一天にわかにかき曇り、

雷を伴って、ざ~~~~あ~~~っと滝のような雨が降るのです。

 

こうして朝からしとしと雨が降ることはあまりありません。

季節が変わり、秋になろうとしているのでしょう。

雨も、夏の豪雨ではなく、秋の驟雨に変わっていきます。

 

写真は、我が家の庭からの風景。

小さな野菜畑も雨の恵みを受けて喜んでいるようです。

 

チムニーロックとサンダーマウンテンも、今日は雨で烟っています。

しっとりと穏やかな朝です。

 

昨日までの蝉しぐれも、一休み。

肌に沁みこんでくるようなひんやりとした空気が

季節の移ろいを感じさせてくれます。

 

なにが育ってくれるかわからないので、今回は試験的に

いろんな種をランダムに蒔いたのですが、

特に小松菜が楽しみになってきました。

雨がやんだら、苗を植えかえよう、と思います。

 

ほんの小さな畑でも、自分達でいただく野菜を育てるのは

大地とのつながりを深めてくれて

より母なる大地への感謝と愛を感じられます。

 

セドナの土は、太古の昔の海の砂なので、あまり野菜作りには向いていませんが

来年は、もっと工夫して、土も良くしたいなあ、と。

 

ここら辺に遺跡を残したシナワ族の人々へ想いが馳せます。

彼らは、ホピコーンといって、10センチほどの小さなコーンや

カボチャの一種、豆類を栽培していました。

 

雨水だけに頼るドライファームの伝統は、今もホピの人々に受け継がれています。

 

先日ホピへ行った時にいただいたスイカやメロンは本当に美味しかった。

ホピの人々は、雨水だけに頼った農業なので、

畑に入って行く一歩一歩が祈りだと言っていました。

 

収穫は雨によるもの。

雨は祈りによるもの。

 

だから、収穫は、最終的には祈りによるものなのだ、と。

 

農薬や化学肥料で大地を荒らす農業ではなく

大地と会話をしながら、祈りをもって種を蒔く。

 

約30年前、スウェーデンに留学したいた時のボーイフレンドが

アメリカ人のヒッピー(笑)だったのですが

彼が私にくれた本は、福岡正信さんの「わら一本の革命」の英語版でした。

 

君は日本人なのに知らないの??と言われ、その英語版の

One strow revolution を読みました。

その当時、ヒッピーの間では、福岡さんの本は、バイブルのように読まれていたのです。

それは、私にとって、とても衝撃的なものでしたし、

そういった環境問題が元になり、それ以来、ベジタリアンになりました。

 

これから、私も自然農法を

少しずつ学んで、このセドナの赤い大地に

美しくて美味しい野菜たちを育てて行きたいと思います。